ゆさぶるぶろぐ。

日常の中で、ちょっと心がゆさぶられた出来事の記録です

借りたものはちゃんと返そう

その日は雨の予報だったので

傘を持って外に出た

 

 

 

駅へ向かう途中

カバンに折り畳み傘が入っているのに気づき

 


まだ雨も降ってないし…

大きい傘は要らなかったなぁ…

 



 

 

 

と思っていると

予報通り雨が降り出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると


私の前に手押し車をおしながら

雨に打たれて歩いているおばあさんがいた

 

 

 

 

(傘持ってないんかな…)

 

 

 


前を歩いている時も

信号待ちをしている時も

 


気になって声を掛けたかったけど

 

 

 

 

 

 

コロナ禍だし…

迷惑がられたらどうしよう…

 

 

 

 

 


躊躇が行動に出て

一度追い越した

 

 

でも戻って

 

思い切って声を掛けてみた

 

 

(今思うとかなり怪しい人)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「傘良かったら使ってください」

 

 

 

(驚くおばあさん)

 

 

 

 

「ぃゃ、大丈夫ですよ。

お嬢さんが濡れてしまいます…」

 

 

 

「私、傘二つあるんで」

 

 

 

「……。」

 

 

このまま、そうですか…

と去ってしまおうかと思ったけど

 

 


「じゃあ、駅まで一緒にいきましょう!」

 

(すごい!今日は行動的、社交的だぞ!)

 

 


と半分無理矢理

傘に入ってもらって駅へと向かった

 

 

 

 

(無理矢理小娘に相合傘されるおばあさん)

 

 

 

 

 

 

 


「急に雨降ってきてねぇ…

大学生?お若いのにありがとうございます」

 

 

 

「いえいえ…」

(否定しない図々しさ)

 

 

若く見積もってくれてるので

お言葉に甘えて今日は大学生でいることにした

(遥か昔に卒業しました)

 

 

 


「どこから歩いてきはったんですか?」

 


と、ぶらり系の番組でよく見る

レポーターみたいな入り方をしつつ…

 

 


しばらくつづく会話。

 

 

 

 


話を聞くところによると

駅前のスーパーへ行く予定だったらしい

 

 

 

 

 

 

「それにしても大きな傘ですねぇ」

 

 

 

「1人で使うのには大き過ぎますよね…

あはは」

 

 

 

 

 

実はこの傘☂️

会社のロッカーに忍ばせてある

誰も使わなくなった大量の置き傘の中から

大きめの傘を選んで拝借したんですよグフフ

とも言えず…

 

 

 

笑って誤魔化した

 

 

 

 

 

終始、お上品な話し方で

私にも敬語で話してくれるおばあさんで

関西弁特有の敬語を使っていることが

恥ずかしくなるくらいだった

 

 

 

おばあさんが体調を崩されていないことを祈ります…

 

 

お節介大変失礼しました…

 

 

 

そんな、駅までの約10分間の出来事でした

 

※借りた傘は、ちゃんと乾燥させて返しました※